よく目にする「ブラックでも審査に通った」という、カードローンの広告は本当なのか?!

よく目にする「ブラックでも審査に通った」という、カードローンの広告は本当なのか?!

ブラックでも審査に通してくれるなんてことがあるのか??

最近はWEB完結型のキャッシングサービスも増えており、以前に比べると審査から実際にお金を借りるまでの手間は非常に少なくなくなりました。

しかし、その分様々な会社がインターネット上で広告を掲載し、壮絶なユーザー争奪戦が繰り広げられています。

私たちも職業柄そのような広告を目にすることも多く、各会社が様々な触れ込みでユーザーの申し込みに繋げようとしています。

そんな中でも目立つのが「ブラックでもお金が借りれた!」「他で借りれない方でも大丈夫!」など、あたかもブラック関係なくお金を貸しますよ的なキャッチです。

まずお話の大前提として、このような広告を掲載している会社は普通に名前を聞いたことがある大手のキャッシング(グループ含め)や銀行などにも多く見られます。

では本当にブラックリストに載っていても大手や中小のキャッシングサービスはお金を貸してくれるのか?という点を様々な視点で考えていきたいと思います。

大手キャッシング、銀行系カードローンなどは以前に比べて審査が甘くなった!?

さて、広告の触れ込みの通り「ブラックでも借りれた!」なんてことが本当にあり得るのかを考えて行きたいと思います。

その前に、上記問題を考えていく上でまずは「ブラックの定義」をしっかりさせる必要があります。

これはなぜかというとブラックリストの中でも「ブラックの度合い」により異なってくるからです。

一般的にブラックになる原因としては「過去5年以内に金融事故を起こしているかどうか?」というものが一つの指標になると言えるでしょう。

金融事故に関しては「クレジットカード」「各種ローン」「キャッシング」「割賦契約(携帯端末代金の支払いなどもこの契約になります。)」などの支払いにおいて、「3ヶ月連続遅延」「61日以上の滞納・未納」などがあります。細かく上げていくとまだまだありますが、ひとまず一般的な原因のみで考えていきたいと思います。

では話を戻します。例えば、「携帯端末代も毎月の携帯料金に含んでいるにも関わらず、ずっと1ヶ月遅れで支払いをしている。」人と「1年ほど前に消費者金融で30万円を借りたが、途中で返す事が困難になり連絡も無視して放置している」人ではどちらの方がブラックの度合いが大きいと思いますか??

前者に関しては「割賦販売においての3ヶ月連続支払い遅延」という事になり、後者に関しては「61日以上の滞納・未納」に該当するのですが、これは当然後者の方が悪質と見なされ、ブラック度合いはかなり高いと言えます。

そもそもブラックリストというのは「CIC」や「JICC」などの個人信用情報機関のデータベースに、金融事故の履歴があるかどうかの問題です。

貸金業登録や金融業登録などを取得している業者はどちらか、もしくはどちらにもほぼ100%加入していますので、会社の大・小に関わらず審査対象者がブラックであるかどうかは照会をかければ一目瞭然というわけです。

ここまで話すとピンとくる方もいると思いますが、「ブラックでも借りれた!」という事があるとすれば、そもそもその本人がブラックとは言えないケースが多い可能性が高いと言えます。

CICやJICCに金融事故としての履歴があればブラックでしょ?と思われる方も多いかと思いますが、はっきり言って軽微なものはブラックとして扱わない会社も多くなっています。

個人の信用情報はあくまで指標であり、全てではないという事実

インターネット上でほぼ全てのことが可能といっても過言ではない時代になり、物の購入や様々なサービスの契約をオンライン上で完了させることができるようになった半面で、ブラックリスト入りしてしまう人も激増した事はご存知でしょうか??

今はオンライン上で何かを決済するのにクレジットカードを利用することも増えてますし、携帯端末代の割賦販売も当たり前です。このような事によりクレジットカードの支払い遅延や割賦支払いの遅延・滞納などが急増したことが原因と言えます。

何が言いたいかと言うと、各消費者金融やローン会社も今まではブラックとして判断していた審査基準だとほとんど審査を通せない状況になってしまうというわけです。

貸金業はお金を貸さないと商売にならないので、以前に比べると「軽微な金融事故」に関しては審査を通そうという会社もかなり増えています。

上記の事を踏まえれば仮にCICやJICCに金融事故歴があったとしても、内容次第では審査に通ることもあり得るいう事です。

逆に絶対に審査に通らないケース

以前に比べると審査基準は甘くなったと感じる方も多いと思いますが、私たちの業界ではクレジットカードの支払い遅延や携帯料金の連続遅延などは、はっきり言ってブラックなんて呼びません!!

おそらく本当(重度)の金融事故を起こした事がある方も「そんなのブラックじゃないよ!」と声を大にして言うと思います。

そもそもその程度の心当たりしかない方は本記事までたどり着かないでしょう。

いくら審査が甘くなったとは言えほぼ100%審査に通らない金融事故を以下に挙げます。

  • 現在の借り入れ額が総量規制を超えている場合
  • 過去5年以内に消費者金融・カードローン・キャッシングなどで大きな金融事故がある場合
  • 暴力団関係者

などです。借り入れ金額などで左右される部分はあると思いますが基本上記に当てはまったらアウトと考えてください。

もし上記で挙げた内容で審査に通過するのであれば、はっきり言って誰でも通ります。

大きな金融事故というのは過去5年以内に「滞納額の支払いを債権回収会社に移行されている場合」や「滞納先からの連絡を2ヶ月以上ずっと無視している状態」「未払いなどで訴訟もしくは簡易裁判を起こされた場合」などがあります。

上記内容が現在進行形の場合はもう論外です

暴力団関係者は暴対法がかなり厳しくなっていますので、警察のデータに氏名や生年月日などのデータが登録されている場合は100%無理でしょう。

本当に軽微な金融事故であれば大丈夫な可能性も十分にあります!

結論になりますが、「ブラックでも審査に通った」などの触れ込みで本当に審査が通る人は、そもそもブラックじゃないという事です。

携帯の端末代が割賦販売になったばかりの頃は、連続遅延も大小関係なく同様の金融事故として扱われていたのは確かですが、最近はこの程度であればブラックではなくグレーゾーンでしょう。

はっきり言って完全ブラックの人たちは審査に通らないと最初からわかっていますが、「ブラックでも審査に通った」などの触れ込みで本当にブラックでも大丈夫なのかな?と期待を持ってしまう方の為に言っておきます!自分が確実にブラックだと明確にわかってる方は絶対に通りません!!そこまで激甘な審査をする会社はまだありません!!

通るか通らないかの一か八かで申し込みする事もいいと思いますが、CICやJICCには申し込んで否決になった履歴もきっちり残ります。

当然「カードローンに申し込んだが否決」の履歴は信用情報としてはマイナスになりますので、今は9割ムリ!!と思っている方はむやみやたらに申し込みをするのはお勧めしません。

信用情報の回復に必要なのは、「まずは今の借金を完済する」「債務整理で和解を成立させる」事を最優先にして、なるべく5年間はCICやJICCへ情報共有されるような契約をしないことが大事です。

それでも、どうしてもお金が必要という状況もあると思いますので、そういった際にはぜひ1度当社にご相談ください。

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